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memory of children

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これが平和なのです

アドベントチルドレン版のタークス面々。


エッジから離れた山奥にあるヒーリン地区。
ここで暮らす人間は5人。
こんな山奥に人が住んでいるとは誰が考えるだろう。
そこへやってきた一台のトラック。
随分と使い込んでいるのか、ガタがき始めているそのトラックは山奥にある一件の家の前で停車した。
運転席から降りてきた青年は迷いなく階段を上がってとりあえずノックをして反応を待つ。
それからすぐに鍵を解除して扉が開く音が聞こえた。

「…あれ?クラウドじゃない」

と、金髪の女性が顔を覗かせた。

「何か用?こんな山奥まで来て…」

「アンタ達の社長に話があってきた」

「社長?社長ならいま主任と会議中だけど…私が聞いておいてあげましょうか?」

「直接話したいんだ」

「ふぅん…じゃあどうぞ、すぐに呼んでくるから座って待ってて」

と、彼女は彼を待たせて別室へと去っていった。


どれくらい待たされたか、彼は苛立ちもせずに窓の外をぼんやり見て待っていたら、見慣れた顔がまた2人。

「…社長、どうぞ。襲撃ではないようです」

物騒なことをいうようだが、これも彼の事情や自分達の置かれている立場から見れば十分な言葉だった。
ここはかつて世界を支配していた神羅カンパニーの社長、ルーファウスと総務部調査課一同の所謂『隠れ家』だ。
そこを訪れたのはクラウド。
扉を開いて彼を招いたのはイリーナ、そして別室から出てきたのはタークス主任のツォンとルーファウス。
今日は車椅子ではないようだ。
星痕症候群は完治したが、ウェポン襲来の時に負傷した足がまだ完治していないようで、足を微かに引き摺って歩いている。

「おや、クラウドか。今日は一体何の用だ?私達は忙しいんだが」

相変わらず嫌味がキレる男だ。
だが、そんな嫌味にはすっかり慣れているクラウドは、はっきり言えばルーファスやタークスが忙しいかどうかなどどうでもいいことだった。
ただ、用件を伝えにきただけ。
クラウドは部屋の中を見回し始めた。

「…少し狭いけど…まぁ、大丈夫だろうな」

と、クラウドはそれだけいうと携帯を取り出して電話をかける。
ツォンとイリーナは顔を見合わせるだけ。
狭い、と言われたルーファウスは少しムッとしたのか、微かに眉間に皺が寄っている。

「俺だ、なんとかなりそうだ。上がってきてくれ」

これだけ。
クラウドは電話を切った。

「な、なんなのよ!社長に用があるんじゃなかったの!?」

「全く話が見えてこないのだが」

「おい貴様、私の別荘が狭いだと?それにここは非常用のシェルターと同じだ。それを貴様は…」

と、ルーファウスの長々とした台詞が始まった直後。

「クラウドー?入るわよー」

こっちも聞き覚えのある声。
そして開いた扉が招き入れたのは――


















と、これは昨日の話になる。
いま現在の話をしよう。

「大体イリーナ、お前がぜぇーんぶ悪いんだぞ、と。お前がドアさえ開けなけりゃこんな事にはならなかったんだぞ、と」

「せ、センパイそれは言い掛かりですっ!!だってノックしてきたから…」

「こんなヘンピな場所知ってんのはあのチョコボ頭だけだろ、と」

「そ、それはそうですけど…」

「レノ、イリーナをあまり責めるな」

「んだよルード、お前こいつの味方するワケ?それに俺達が買い出しに行って早く帰ってきたらこんな事態防げたかもしれねーだろーがよ、と。
お前がいつまでもノラ猫じーっと睨みつけてるのも原因だぞ、と」

「………」

レノはこのイライラの矛先をどこに向けていいのやら解らないまま仲間を責めるだけだった。
顔一つ崩さない主任や社長にもイライラしているのだが。
そのイライラの原因とは、一体なんなのか?それは………


「俺とティファは少しの間留守にする。その間に子供たちを預かってくれ、いいな」

「怪我とかさせないでね。あと風邪引きやすい子もいるからそれも気をつけて下さい」


マリンとデンゼルだけじゃない、クラウドが世話していた子供たち、十数名。
このヒーリンの別荘がますます狭くなる程の人数が一気にやってきた。
まだ幼い子供たちは部屋中を走り回るわ、笑いまくるわで朝から晩まで大騒ぎだった。
子供に悪戯される子供に本気で怒るレノを取り押さえるのも一苦労なのに、子供たちは物静かにしているルーファウスにも目をつけ始めた。
ルーファウスのいない間に書類に落書きや折り紙はお手のモノ。
そして遂に、

「……ツォンは何をしているっ!!誰が私の部屋に入れて良いと言ったっ!!」

わー、ルーちゃんが怒った~♪と悪戯成功に大満足の子供たちが部屋をバタバタと嵐の如く去ってゆく。
それを宥めるのもまた骨が折れる。
食費はかさむし、掃除や洗濯の量も半端ない。
イリーナは多い洗濯物を一日に2、3度に分けて片付けていき、当番制の料理はイリーナとツォンだけ。
レノに任せると毒などを混ぜかねない。いや、本気でやるに違いない。
この赤毛の大きな子供はルードに任せ、毎日頭を悩ませるイリーナとツォン。
そして怒鳴るルーファウス。

神羅で働いた時とはまた違うストレスを感じる不幸な人たち、の話。




2008.09.19 (c)rlrl.

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