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memory of children

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今までありがとう、これからもよろしくね。

ディシディアメンバーで一日遅れのバレンタイン。





「あーあ…」

遠い目で空を見るジタン。
遠い目だが、その目は生気がまるでない。

「どうしたージタン!ため息なんかついてたらいい風がそっぽ向いちまうだろー?
もしかして、悩みか?」

「(悩みとは無縁そうだがな…)」

「こらこらスコール!「悩みなんかなさそうだな」みたいな事考えてただろー?俺にはお見通しだぜ!」

「…いや、考えてない」

「えー、そう言われるとますます怪しいぜ!」

いつの間にかジタンそっちのけでバッツとスコールが言う言わないの口論が続くが、もちろんジタンの耳には届いていなかった。

「…バレンタイン、終わっちまったなぁ~」

盛大なため息と共にそうがっくり肩を落とすジタンに、バッツとスコールが振り返った。

「なぁーんだ、そんな事か!チョコなんか貰わなくても一生が終わる訳じゃないだろ?」

「(……下らない…少しでも心配した俺が馬鹿みたいじゃないか…)」

「下らないってなんだー!こちとら死活問題なんだよー!!」

「でも心配してくれてるなら良かったじゃないか!スコールはなんだかんだで優しいよなー」

と、今度はバッツとジタンがスコールの方を振り返ってそう言った。
スコールの頭で考えてる事が解るのは、この二人だけの特技なのかもしれない。

「…大体、バレンタインなんてあってもなくても良いイベントだ。それにチョコなんか年中店で買えるだろう」

「うわ!つめてー!」

「スコールの十八番のダイヤモンドダスト!今日も強烈だなー。いや、この場合は健在の方がいいのか?」

「(好きにしてくれ……)」

スコールがどっと疲れたようにそう頭の中で呟くと、地平線の向こうの方から何か飛んできた。
それに一番に気付いたのはスコールだった。

「…何だ、あれは…」

「鳥か?」

「いや、コヨコヨかもしれないぜ」

「バトル以外で召喚石って使えるのか?」

と、口々にそう言っている内に段々と姿形がはっきりとしてきた。
モグネットのモーグリだった。
モーグリはふわふわと浮いたまま軽快な挨拶と共に三人の目の前に降り立った。

「皆様毎日クリスタル捜索、お疲れ様クポ!至急のお手紙を預かってるクポ~」

じゃん、と効果音付きでどこからともなく取り出した封書をスコールに差し出した。
それをスコールは何の疑いもなく受け取る。
二つ折りの便箋を開くと、バッツとジタンもそれを覗き込んできた。

「なになに?”いますぐ宿舎に大集合ッス!”??」

「ティーダからじゃん。なんだろうな?」

「”至急”とあるが……」

と、スコールが言葉を区切ると、三人は同時に顔を見合わせた。

「「「まさか、コスモスが?!」」」

コスモスが何かあるとなれば至急も至急。
三人は急いでその場を後にした。
残されたモーグリは三人が見えなくなるまで手を振り、モグネット本部にふわふわと帰って行った。



「おーい!!コスモスがどうしたってー?!」

バッツが一番乗りで宿舎の扉を蹴破らん勢いで入ってくると、メンバーが振り返った。

「あ!手紙届いたッスか~?」

「至急ってあったから…って、コスモスは??」

「コスモスならティナとオニオンと一緒だが…コスモスがどうかしたのか?」

「いや、コスモスに何か遭ったのかと思って……」

「至急って書けばすぐに集まるだろ?それに、コスモスに何かあれば手紙なんて出さないさ!」

フリオニールが全開の笑顔でそう言われると、それもそうだ、と三人はすっかり肩の力を抜いた。
すると、奥の部屋からティナとオニオンが顔を出した。

「あ、来てくれたんだね、良かったぁ…」

「ほらね、僕が言った通りでしょ?”至急”って書けばすぐに全員集まるって」

「紛らわしいんだよー!全速力で飛んできたんだぞ!」

「…一人足りないんじゃないのか」

バッツの反論もそっちのけで、クラウドがそう言うと、「ん?」とバッツが部屋中を見回した。

「”彼”がまだ来ていないんじゃないかな?」

「大丈夫だよ、”少し遅れる、すまない”ってモーグリから聞いてるから。…じゃあ、少し遅れちゃったけど…はい、私からみんなにバレンタイン」

ティナは綺麗にラッピングされた可愛らしい包みを全員に渡した。
バレンタインを悲観していたジタンはもちろん、全員がティナに心からお礼を言った。

「はい、スコールの分」

「…ありがとう」

「ティナ!次は俺ッス!」

「ずるいぞティーダ!年輩順だぜ!」

「へへ~、もーらいっ!」

あー!と声を上げたバッツにもティナはくすっと笑いながらチョコを差し出した。

「(…下らないイベント、でもないな…)」

スコールは手の平の上にある可愛い包みを見ながら、小さく笑みを浮かべた。





それからすぐ、彼も到着し、ティナからチョコを受け取って丁寧にお礼の言葉を言っていた。





2009.02.15 (c)rlrl.

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