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memory of children

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死んでも愛します、貴方を。

某所で書いたウォフリ前提の24710組です。
それでもOKなら続きを読むからでどうぞ!
(死にまつわる話なので、苦手な方はご注意下さい)



死んだら己がどこへ行くかなんて考えたことも無かった。
肉体は腐り、やがて土へ還る。
じゃあ、その後は?

「オレの世界じゃ、死んだら”異界”って場所に行くんだ」
ティーダがそう教えてくれたのはクリスタルを探す旅の最中だった。
「異界かぁ…どういう場所なの?天国とか地獄っていうのは聞いたことあるけど…」
セシルが微かに首を傾げる。自分の知らない世界の話にはさすがのクラウドもそれを黙って聞いている様子だった。
「異界っていうのは、死んだ人が行く場所で、そんでもって死んだ人の思い出に会える場所なんスよ」
「思い出?」
「その人自身には直接会えないけど、その分その人と過ごした思い出と会えるんだ」
「凄いね、そんな場所があるなんて」
「でも、オレはちょっと怖いんだ。すごく綺麗な場所なんスけど…綺麗過ぎるっていうか、なんつーか。」
「死者の世界とは、どこも美しく空虚な場所だと聞く。…そういうものなんじゃないのか」
――死んだ人との、思い出に会える場所。
そんな夢のような場所が存在するなんて…フリオニールは思った。
ただ亡骸は母なる大地へと還るだけだと思っていた彼には衝撃的だった。
亡骸を失った、魂の拠り所があるなんて――
「大切な人を失って、その場所が僅かでも生きる活力になるなら…とてもいい場所だね」
セシルはにこ、と微笑を浮かべてそう言った。
――大切な人。
戦争に身を投じる者として、『死』とは切っても切れない縁のようなもの。
常に付き纏う影。
その時、初めてフリオニールは思った。
「(俺が死んでも、貴方は俺を思い出してくれるのだろうか……)」
誰かを失った時の悲しみは大きい。
仲間、肉親、友人、そして最も愛する人。
フリオニールは心に思い描く想い人の後姿を見つめながら、僅かに琥珀色の視線を俯けた。



2009.05.10 (c)rlrl.

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