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memory of children

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ZCで学園物…好きです、ブレザー。




学校ってさ、部活だけしに来てるもんだった。
だから俺の母ちゃんは俺がテストや通知表を見ていつも俺を悲しそうな目で見る。目で訴えるんだ。
ごめん母ちゃん、俺マジで勉強が大の苦手なんだ…
なんてさ、母ちゃんや親父には言えねーんだけど。

俺はそうやって昼休みまでそんな事ばーっかり考えてる。
駄目じゃん、俺。


四時間目終了のチャイムが鳴ると、教室は一気に和やかなムードになる。
わいわいとクラスメイトが机をくっつけて談笑交えての昼飯タイムだ。
俺も眠たい数学の時間から頭を覚醒させて一番後ろの席で大きく背伸びをした。
椅子を蹴っ飛ばす勢いで立ち上がり、教壇の目の前の席の奴に声を掛ける。

「クラウド!メシ行こうぜメシ!!」

クラウド、というのはこの超可愛い金髪の奴だ。
金髪と淡いブルーの大きな目がとにかく可愛い転校生なんだよな。
俺が進級した春に転校してきた。
それ以来クラウドとは友達だ。
クラウドはすんげー人見知りするみたいだから、未だに俺以外とは話しねーんだよな。

「ザックス、また寝てただろ?」

「だってあの先生の話眠くなっちまうんだってー。っていうか寝てるの俺だけじゃねーし絶対!」

俺が頭をかいて欠伸をすると、クラウドは仕方無さそうに笑うだけ。
クラウドも机の上の教科書やノートを片付けて立ち上がる。
俺と頭一つ違う身長がこれまた可愛い。
俺と並んでひょこひょこ揺れる金髪と長い睫毛。一応言っておくけどクラウドも男の子。
クラウドに『可愛い』とか『女の子みたい』っていうのは禁句で、初めて会話した時に俺はその地雷を踏んでその日一日は口を利いてくれなかった。
購買で惣菜パンをいくつか買い込む後ろ姿だって制服じゃなかったら完璧女の子だ。
俺は将来こういう可愛い娘と結婚して、幸せ~な家庭を築きたい。マジで。


俺より小さい体の割には惣菜パンを五つも買ったクラウドの横に座って俺もパンの袋を破る。
それをチラッと見るだけ。

「…なぁ、俺まだ聞いたことない」

「何を?」

クラウドは真っ直ぐ前を向いたまま。

「前の学校の事とか」

自爆だったのかもしれない。
クラウドの動きが止まった。……やばい、かも…

「……親の仕事の都合だよ」

それだけ。それっきりだった。


聞いちゃマズい事だったかな。
昼休み終わった後の五時間目もずーっと考えてた。
一番前のクラウドの背中をぼんやりと見ながら。
もしかしたら嫌な思い出しかないのかもしれない、それに触れたのかもしれない。

「(あーあ、やっちまったな~…)」

俺はとにかく顔を伏せて後悔するしかなかった。




「ザックス」

ぽん、と何かが頭に当たる。

「まだ寝てるのか?」

いつの間にか寝ていた。
寝ぼけた頭のままで周りを見ると、もう誰もいないし、夕日が窓から差し込んでいる時間だった。

「今日は部活ないんだろ?」

「あ、うん…テスト近いから部休止だからさ」

「なら帰ろう。テスト勉強しないと駄目だろ?」

「あー、テストか、だる~…」

テストほどだるくて面倒で命に関わるものはない。
テストなんてなけりゃいいのにさー、なんていうのは青少年の永遠の願いである、と。
俺は密かにテスト当日に答案用紙やら問題用紙やらが燃えてきれいサッパリなくなる事を考えつつ、殆ど物が入っていないカバン片手に教室を出た。
俺の家は学校から徒歩十分。めちゃくちゃ近いんだけど、クラウドはチャリ通。
普通逆な気もするけど…まぁ、そこは突っ込まない方がいいと思う。
しかも家の方向がまるっきり逆方向だから校門でさよならって感じになる。切ないんデスけど…

「…ザックス、変な顔してる」

チャリ置き場から出てくるのを待ってる間に色々考え事をしていると、こうやって間抜け面を見られる。

「テストの事でも考えてた?燃えてなくなればいいのにー、とかさ」

「すげっ!なんでわかったんだよー」

「俺だってテスト嫌いだしさ、出来ればやりたくないよ」

真面目なクラウドにしては大胆な発言だ。
でもまぁ、面倒な事は誰だって嫌いだって事だな、うん納得。

「まだテストまで時間あるから、教えてあげようか?勉強」

「マジで!?」

「図書館近いし、ザックスが用がないならだけどさ…」

「用なんてあるわけないだろー、んじゃ、クラウドが勉強教えてくれるなら俺はなんか奢ってやるかなー」

「ホント?その言葉忘れないからな」

クラウドは自転車を押しながら笑った。
さっきは気まずい事を聞いてしまったが、その顔を見ると安心してしまう。

「(ま、さっきの事は忘れちまうかな…)」

ザックスはクラウドの髪をわしゃわしゃと撫でながら二人で図書館へと向った。






『学生的台詞50のお題』
選んだお題はどれでしょうか?



2008.08.09 (c)rlrl.

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